不安編 Ⅳ

不安感や安心感に”Serotonin”(セロトニン)が関与してることを紹介してきましたが、”Noradrenaline”(ノルアドレナリン)、”GABA”も関与しています。
ではSerotonin神経の活動を低下させないためには何が必要なのでしょう?
Serotoninは必須アミノ酸トリプトファンを摂取すると、それが脳に運ばれて生成されます。
つまり、必須アミノ酸トリプトファンを食物から摂ることが大切です。
トリプトファンを多く含む食物には、植物では 豆類、穀類など、動物では 赤身魚、鶏肉などがあります。
また睡眠覚醒のリズムを整えることも大切です。
ノンレム睡眠(脳が寝ている深い眠り)とレム睡眠(脳で夢をみている浅い睡眠)90分~100分を 4~5回繰り返す良質な睡眠のリズムを取ること…
さらに起きて活動しているときの対人関係や勉強や仕事関係も大切です。
身の回りに ストレスになる人間が居続けたり、勉強や仕事に理不尽な要求があると Serotonin神経の活動はどんどん弱まっていくことになります。
換言すると、食べること、寝ること、そしてストレス源を不問にして流すかそこを回避するために学校や職場を変えるか…ということで Serotonin神経の活動を維持することができます。
あとは常に安心の元となれる人間を近くに置くことでも不安の解消につなげることは可能です。
一人でいることを好む人は意外に多くおられます。
Serotonin神経の活動を一定程度維持する意味では理にかなった方法と言えます。
「宝くじに当たったらLife-lineの整った無人島を買って、そこにひとりで住みます♬」と、ご自分の夢を語ってくれた人がいます。
「宝くじ当たるといいですね♬」って答えました。
ー 不安編 Ⅴ では、ストレスフルすぎて睡眠や栄養の摂取ではSerotonin神経の活動を維持できないにもかかわらず安心につながるパートナーもいない、さらに 宝くじも当たらないから 無人島永住も難しいという人はどうしたらいいのか?について考えてみたいと思います。